CTとMRIの違いとは?脳を見るためにはどちらがいい?
MRIとCTの違いは何でしょう?
MRIは磁気の力を用いて撮像するのに対し、CTは放射線を使います。
したがって、CTは被爆の危険性があり、15歳以下の小児は撮影は控えるべきと言われています。
小児の場合は、撮影回数に比例して、白血病や脳腫瘍のリスクが上昇すると言われています。
MRIではそのような心配はありません。
また頭部は頭蓋骨に、脊髄は椎骨と言った骨に囲まれた組織となります。
レントゲンを見てもわかるかと思いますが、骨は放射線を通さないため、骨に囲まれた脳や脊髄はCTでは見えにくい面があります。
CTでは脳の奥底の脳幹部や小脳は評価しにくく、脊髄は評価すらできません。
脳や脊髄のような神経を評価するためにはMRIのほうが安全で、情報量が格段に多いのです。
MRIの難点としては撮影することに時間がかかることでです。
CTであれば、撮影自体は1分もあれば取れるのですが、MRIでは15分程度はかかってしまいます。
なのでじっとしていることができる人しか、MRIの撮影は難しいのです。